君と一緒に来たかった
「先生、ここ…。先生の部屋の写真の」
「ああ」
「そうなんだ」
「ここは、僕にとって心がいちばん落ち着く場所なんだ。だから、君と一緒に来たかった」

洞爺湖温泉とは反対側のキャンプ場の一角。1軒のペンションの奥に、あの場所はあった。

桟橋はペンションのものと聞いていたので、ひと声かけなければと思ったのだが、玄関が閉まっていて人の気配がない。宿泊客がいなければ、こちらにはいらっしゃらないのかもしれない。

それで、一応「失礼しますね〜」と言いながら、湖畔のほうに回る。

ちょっと前にテレビで見ていたとおり、洞爺湖のほうはほんとうに雪が少なくて、ここの林の中もほとんど雪が残ってない。今、DVDを見返してみると、この年はこっちもすごい雪だったのになぁ。

例のデジカメを取り出し、木と山の位置関係をきっちり合わせて撮った写真がこれ。

ふたりの立っている場所は、思ったよりも木と木の間隔が狭かった。

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