無言館

2020年8月9日 TV
朝、今日は長崎原爆忌であるとともに、直江先生の誕生日だなぁ、と思いながら、何気なしにチャンネルを合わせた「皇室日記」の中で「白い影」の劇伴が流れてきて、これもまた何かの縁(笑)と思ったりして。

直江先生、おめでとうございます。えっと、もう50歳、いや51歳になるのかな?

日曜美術館で長野県上田市にある「無言館」を特集していた。

貝のロケ地巡りをしたとき、ロケ地の西塩田小学校の近くにあるその美術館を訪ねたのはもう11年も前のことだ。

そのときの日記にはこう記してあった。

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入ってすぐの場所に展示されている「裸婦像」。

「あと5分、あと10分、この絵を描きつづけていたい。
外では出征兵士を送る日の丸の小旗がふられていた。
生きて帰ってきたら必ずこの絵の続きを描くから…」

モデルをつとめてくれた恋人にそう言い残して戦地に発った彼は南方で戦死。帰ってきた白木の箱には名前の書かれた紙が入っていただけだった。

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番組ではこの裸婦像についても取り上げていた。

無言館ができて2年後、来館者が書く感想ノートに、この裸婦像のモデルになった女性が書いた文章が残されていたそうで。

50年経って、ようやくこの絵に会いに来ました、こんなおばあちゃんになってしまいましたけれど、と。

初めてのモデルに緊張して震えていた20歳の彼女と、絵の具だらけの手で優しく肩を抱いてくれた彼。そんなふたりの交流と出征という現実。

女性は生涯結婚することなく一人で生きてきたそうだ。

無言館を作った窪島 誠一郎さんが、そのころの彼らにも今の若者たちと同じような明るい青春があった、というようなお話をされていたことも印象に残った。

いつかもういちど訪ねてみたい。きっと前とは違った思いを持って彼らの絵に向き合えるような気がする。

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